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Meet the Maker | Asp & Hand

今回の「Meet the Maker」は、ロンドン・マウントストリート店と青山店で使用される特別なグラスやストローなどを製作したAsp& Handのブレア・ハンセン。彼女は夫のエリとともに2017年11月にAsp& Handを立ち上げました。ロッキー山脈を望むアメリカの太平洋岸北西部で、ハンドメイドの花瓶やオブジェ、またクライアントのスペシャルオーダーなどを製作しています。

彼らの仕事にまつわる様々な物語、Asp& Handをローンチするまでのチャレンジ、インスピレーション、そして彼らの子供たちのことなどをインタビューしました。

写真:Asp & Hand

まずはAsp& Handについて教えてください。

Asp& Handはガラス製品のデザインとプロダクションで、夫のエリと私の2人で2017年11月に立ち上げました。手吹きのガラスが私たちの人生の力になってくれるということを、経験を持って確信していましたので、日常使いのガラス製品の製作からスタートしました。独特の“ビット”を施した私たちのアイコニックな製品など、ハンドメイドのガラスは本当に素晴らしく、使っているとガラスの方が私たちに触れてきているかのように感じるほどです。実は、夫のエリは31歳の時、私は37歳の時に癌を経験しました。ですから、この素晴らしい地球という惑星で生きていられるそのすべての瞬間に感謝の気持ちを忘れないでいるということの大切さ、そして儚さに気づくことができたという点で、少し有利なスタートをきることができたと思います。

エリはアーティスト、 私はギャラリーディレクター兼スタジオマネージャーと、私たちは元々アートにまつわる仕事をしていました。私たちは仕事が大好きですし、人の体との物理的な触れ合いを念頭に置いた美しいオブジェを生み出すハンドワークが大好きです。端的に言うと、私たちの最大の願いは、生きているものとの意味のある繋がりを作り出すということです。もちろん人が第一に来ますが、人と人でないものの区別を取り払うことが好きなのです。Asp& Hand(エジプトコブラと手)という会社の名前やロゴでお気づきになるかもしれませんね。

私たちはすべてのガラス製品が成長し続ける1つの巨大な彫刻で(エリは会社を立ち上げてからの2年間で10,000もの瓶を吹き上げました!)、それをユーザーで草の根のように共同所有しているというような考え方が好きです。その考え方は、太平洋岸北西部の先進的なDIYカルチャー、工芸の協同組合、コミュニティ、隠れ家のような作業場などにも当てはまります。

写真: Full Bleed

作業場について教えてください。どんな風になっていて、どこにあるのか、何が置いてあるのか、そしてどれくらいそこで過ごしているのかなど…

私たちの作業場とスタジオはワシントン州の海辺の町ベリンハムの郊外にあり、カナダとの国境へも車で20分程度の場所にあります。地主の方の素晴らしい邸宅の後ろにある、美しい納屋を改築して、その中の小さなスペースでガラスを吹いています。作業場の上にはカナディアン・ロッキーを眺めることができる大きな屋上があります。私はそこでスケッチをしたりガラスを磨いたり、またパッキングをしたりしています。3時に上の娘がバスで帰ってくるのを迎えに行くので、できるだけその時間までに発送を終わらせるように心がけています。でも間に合わないこともよくあり、そんな時はその納屋のある農場にすぐに車で戻ってきます。

農場のオーナーは果樹園を持っていて、ニワトリやクジャクを飼っています。私たちは時々そのクジャクの羽をガラスのランプシェードに取り入れたりしています。

農場はサリシュ海とカスケード山脈のちょうど真ん中、氷河に覆われた活火山のベーカー山の麓の、ヌックサック族の土地の中に位置しています。私たちはほぼ毎日ここにきています。週末は7歳の娘フランシスと5歳の娘スモーキーローズとの時間を作ろうと努力していますが、どうしても仕事が忙しく娘たちと一緒に来ることも多いです。そのような時は、お絵かきやお菓子に夢中になってもらったり、コースターにスタンプしてもらったりパイプの包みを剥がしてもらったりしています(ちょっとしたおこづかいをあげています!)。

写真: Asp & Hand

“熱々のガラスは火の中のはちみつのように、そして蛇のようにうねります。だからAsp(エジプトコブラ)なのです!”

写真: Jasmine Teagarden

新しい仕事はどのように始めますか?

まず必ずブレインストーミングをして、スケッチに入り、だんだんとテクニカルドローイングに移っていきます。エリのガラス吹きのキャリアはもう20年になりますが、ガラスアートをマスターするには少なくともこれだけの年月が必要です。私にはそのようなバックグラウンドがありませんので、最初のデザインのところで提案をし、エリが彼の経験と知識をもとに最高のものづくりになるよう編集していくのです。

手吹きのガラスの生産コストはとても高いです。溶けたガラスを摂氏1000度以上の熱さの“栄光の穴”(熱したガラスの形を作っていくためのかまどの部分はこう呼ばれているのです)にとどめておかなくてはなりません。電気かまどは常に500度以上に保たれなくてはなりません。休みの前にはほぼ24時間熱くしておかなければなりません。加えて、私たちはすべての製品を3人のアルチザンとチームで作っており、それは小さなグラス1つでも同様です。

このような高いコストの生産方法をとるため、私たちは1つ1つの製品の隅々まで注意深くプランする必要があり、技術も素材の供給もあらかじめ決めておきます。そうすることで無駄なコストを削減しているのです。ですから、新しい色や形を試作する時は失敗しても良いので、全員がとてもわくわくとした気持ちになります。

写真: Susannah Liguori

あなたのキャリアにおいて、最も衝撃を与えた事または人はなんですか?

家族と、エリが築いてきたコミュニティの人々です。エリに出会ったこと、家族になったこと、ここへ引っ越してきたこと、そしてここで共に経験するすべてのことが、あらゆる側面で私を形作っています。私は家族と友人たちとの中にあります。例えば、友人でありとても優れたアーティストでもあるダッシュ・スノウという人物は、私の人生観、そして癌との向き合い方に大きな影響を与えてくれました。彼のアートワークは、敗北感や押しつぶされそうな気持ちを表現しているのですが、同時に私はそれらが私たちを力強く鼓舞してくれるようにも感じるのです。それから、私たちが Asp& Handをスタートしてから最も大きかった出来事は、2019年11月に世界の6つのスモールビジネスファウンダーとしてインスタグラムにフィーチャーしてもらったことです。

写真: Jasmine Teagarden

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